活動団体
NPO法人DV防止ながさき
目指すゴール
プロジェクト概要
長崎県内の女性たちが、2001年に制定されたDV防止法を根付かせていこうと、2002年にグループを作り、DVの被害を受けている方を対象に、週1回の電話相談をボランティアで始めたのが活動のスタートです。
それから19年、活動範囲は徐々に広がり、いまは、週4回の電話相談だけでなく、長崎県の委託を受けてのDV被害者の中長期の支援や、さまざまな年代、対象への啓発活動を行っています。
自治体との協働で、必要な支援が必要な方に届くようにと努力しています。
特に力を入れているのは、若い世代へのデートDV予防教育で、2004年に開始以来、最近は、毎年、県内の中学・高校に約90校程度、出前授業をしています。これまでに授業を受けた生徒たちは延べ20万人になります。
長崎県教育庁では、高校の3年間のうち一度は予防教育を受けるようにという、全国でも画期的な方針を打ち出しており、他県からも注目されています。毎年、夏には、予防教育の講師養成講座も行っています。2020年からオンラインで実施しており、離島や遠隔地からの参加がしやすくなったと好評です。
もうひとつの大事な課題は、家庭で暴力を経験した子どもたちの支援です。親のDVを見て育った子どもたちは、さまざまば影響を受けており、お母さんと子どもたちが、安心して新しい生活になじんでいけるようになるまでには、かなりの時間が必要です。試行錯誤しながら、息長く支援をしていきたいと思っています。
DV(パートナー間の暴力)や性暴力は、ジェンダーに基づく暴力です。ジェンダーギャップ指数が世界120位(2020年)という日本で、女性への暴力をなくしていくことは、とても重要な課題です。誰かが誰かを暴力で支配することはあってはならないことです。だれもが、暴力を受けずに安心して生活でき、たとえ、暴力を受けたとしても、再出発ができる、そんな社会をめざしています。
関連URL http://www.no-dv-nagasaki.net/
フラワーアレンジイベントでの女性や子どもたちの作品、心身のリフレッシュ 夏休み恒例の予防教育講師養成講座 中高生用の啓発冊子から
今後の予定
今後も被害者支援や啓発活動を続けていきます。
若い世代への相談ツールとして、SNS相談をスタートするよう準備を進めています。
今後の課題・問題
設立した当時のメンバーがメインで活動しているので、「高年齢化」してきております。
ぜひ、若い世代の方を参加をお持ちしています。
NPOが市民セクターの担い手となり、「NPOが仕事の選択肢として成り立つようにできたら」というのが、当初からの夢ですが、まだまだほど遠いです。
いつかそんな世の中にしていきたいと考えています。
そのための人材、アイデア、資金、なんでも募集中です。
学習支援のボランティア、寄付品の提供、など、多くのかたにいつも協力いただいています。
こんなことならできる、というお問い合わせも歓迎です。
お問合せ
Tel. 095-832-8484
Mail. dv_greentomato[at]yahoo.co.jp [at]は@に置き換えてください。