活動者
長崎市立山里小学校 校長 山﨑直人
目指すゴール
プロジェクト目的
学校教育の中にはすべての目標が関連していますが、特に目標4の教育分野は、直接の関わりがあります。
日本においては「質の高い教育」をすべての子供に提供できる環境が整っていると言えるのでしょうが、個別に見るとそうとは言えないのが現状です。
経済格差や家庭環境の問題、不登校の低年齢化やメディアの問題など課題は山積しています。
現代日本における「質の高い教育」とは何か、それを「みんなに」というのはどのような状態を目指すのかを考えていきたいと思います。
目標16に関しては、現在私が勤務している「山里小学校」では、伝統的に平和教育を推進・発信してきた学校なので、特に力を入れて取り組んでいます。
学校敷地内に防空壕などの被爆遺構や永井隆博士の思いが込められた「あの子らの碑」を有する学校として、外してはいけない目標だと捉えています。
すべての目標とつなげていく上で、いわゆる教師・保護者・地域住民だけではなく、もっと多面的な多様な人材や機関とつながる必要があると考え、目標17も意識することとしています。
今後の予定について
学校教育の中にSDGsの理念と具体を取り入れて実践を重ねていく。
昨年度末から現在勤務している学校で意図的に仕組んでいるのは「キャリア教育」として外部人材を生かした学習を仕組んでいることです。
「企業家」「音楽関係者」「大学教授による異文化理解」「弁護士による法教育」などを実践しました。
今年度も多様な人材に触れることで、SDGsを学ぶことにつなげていきたいと考えています。
併せて、「SDGsそのもの」についても教師も子供もまずは「知る」ことを推進したいです。
今後の課題・問題
- 今、一番の課題は何といっても新型コロナウイルス感染症です。
安心・安全を確保しつつ、学びを止めないという覚悟で、日々頭を悩ませています。 - 公教育の場ですから、学習内容は学習指導要領に則って進められます。
SDGsを直接的に学習する教科があるわけではありません。
しかし、現行の学習指導要領の理念そのものが2030年以降の予測不可能な世界を見据えてつくられているものですので、考えようによっては、すべての教育活動にSDGsの理念が生かされるべきだといえます。
教員の意識、学校教育の在り方そのものの考え方や意識を高めていくことが最大の課題だといえるかもしれません。
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